日本とは違う台湾の次文化(サブカルチャー)の捉え方
先日中国語のクラスで「次文化」という言葉を習った。
意味はサブカルチャー。
この授業中に台湾人のサブカルに対する捉え方が興味深いと思ったので紹介したい。
○サブカルは若者だけのもの?
私は台湾の書店の紹介を授業中にした。
詳しくは以前のブログで紹介済↑
その時一緒に「次文化」という言葉を一緒に勉強した。
私が紹介した本屋は本だけではなく、アコースティックライブを行ったりイラストの展示を行ったり、インディーズバンドのCDを販売している。
つまりサブカルの発信地となっているのだ。
このような内容の発表を終えた後、先生がひとこと
「若者しか行けないねー。」
この言葉をきっかけに台湾でサブカルがどのように捉えられているか明るみになった。
○日本のサブカルよりも狭い範囲の中国語の「次文化」
私が「えっ先生が行ってももちろん楽しめますよ」というと
(実際、先生は30代だ、まだまだ若いと思う)
「次文化は若者のものだから」と頑なに言う。
そこで先生にサブカルの意味について説明をお願いした。
先生曰く「次文化」とは若者が好むとてもとても狭い分野、10年以内に誕生したものということだ。また若者も30代は含まずだいたい大学生の年代の若者を指すのだそう。
そう日本のサブカルの概念よりはかなり狭い。
日本では漫画やアニメ、テレビゲームなどもサブカルの域に含まれる。しかし台湾ではこれらはサブカルチャーとは言わないのだ。もっともっと若者だけが知っているマニアックなものを指すそう。
○文化的隔たりが大きい現実
台湾で暮らすようになって2年弱。確かに「文化」に対する考え方が大人と若者では大きく違う。台湾人の彼氏いわく、大人が若者の領域に踏み込むことを恥ずかしいと思う風習があるのだそう。就職や結婚を機にサブカル界隈からスパッと足を洗う人が多いのだろう。そして彼らの興味は美食と健康に向かっていくのだ。
日本の方はむしろサブカル愛好家の年齢層が年々高くなっているのと比べるとこの違いは面白い。
仕事や学業面では日本は年齢の制限が本当に大きい。台湾企業は経験やスキルさえあれば、日本ほど年齢を気にしない。しかし趣味世界の上では台湾は年齢というものは大きな制限となってくるのだ。